元2020 5月 スウェーデン
飲酒と心血管疾患との因果関係はいまだあきらかでない。
そこで、メンデルランダム化解析を用いて、アルコール摂取と心血管疾患との因果関係をくわしくしらべてみたそうな。
MEGASTROKEコンソーシアムおよびUKバイオバンクのデータから、アルコール消費量と関連のある94個の一塩基多型を変数として抽出し、8種類の心血管疾患との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・遺伝的に予測された飲酒量は、一貫して末梢動脈疾患および脳卒中とつよく関連していた。・冠動脈疾患、心房細動、腹部大動脈瘤との関連は喫煙開始時期で調整するとほぼ消えた。・心不全、静脈血栓塞栓症、大動脈弁狭窄症、との関連はみられなかった。
多いアルコール摂取と末梢動脈疾患および脳卒中リスクとの間に因果関係がみられた、
というおはなし。
感想:
そもそも「末梢動脈疾患」を気にしたことがなかった。
手足の動脈硬化により血流が悪くなり、いろいろと問題がおきる状態を指す。
COVID-19での "Covid Toe" は、微小血栓により起きるまさにそういった症状のようだ。
| コビットトウ |