元2020 5月 イタリア
いくつかの疾患の急性期においてコレステロールが免疫システムとの間で調節機能を担っているとの報告がある。
脳梗塞では感染性の合併症が予後におおきく影響する。
脳梗塞患者でのコレステロールと感染症との関連についての研究はほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。
平均年齢78、603人の脳梗塞患者の入院時のコレステロール値を測定し、入院中の肺炎、尿路感染症、敗血症などの発生との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・22.2%が感染症になった。・感染症の患者は総コレステロールが感染症なし患者よりも 157 vs 173 mg/dlで低かった。・総コレステロールの四分位ごとの感染症有病率は、Q1<144 mg/dl, 32.7%;Q2 145-168 mg/dl, 24.7%;Q3 169-197 mg/dl, 17.8%;Q4>197 mg/dl, 13.3% と直線的に低下した。・この関連は交絡因子を調整してもかわらず、LDLやHDLコレステロールにも同様にみられた。