元2020 5月 イギリス
脳卒中後の中枢性疼痛(CPSP)は、脳血管イベントの急性期または慢性期に発生する神経障害性疼痛と定義され、体性感覚路中枢部の病変によるものである。
そこで、CPSPの有病率とその特徴についてメタアナリシスをこころみたそうな。
関係する論文を厳選し データを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・69の論文がみつかった。・全脳卒中患者でのCPSPの有病率は11%であったが、・延髄または視床脳卒中患者に限定すると50%以上になりえた。・CPSPの発症タイミングは26%の患者で脳卒中の発症時と一致していた。・CPSPは31%の患者で脳卒中後1ヵ月以内に発現し、41%の患者で1ヵ月目から1年目までの間に発現していた。・近年、抗けいれん薬のラモトリギンの有効性をしめすレベルⅡのエビデンスがいくつか得られている。
脳卒中から少なくとも12ヵ月間は、中枢性疼痛が起こりうる可能性がある。その管理には薬理学的介入と非薬理学的介入の両方があるが、いまのところラモトリギンがもっとも有効性を示すエビデンスをしめしている、
というおはなし。
感想:
ラモトリギンってプレガバリン(リリカ)と同程度の効き のようで、たいした解決法にはならなそう。
