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2020年6月21日

睡眠時無呼吸症がくも膜下出血を護る

2020  6月  アメリカ


睡眠時無呼吸症候群(OSA:Obstructive Sleep Apnea)は脳卒中など心血管疾患リスクの増加に関連している。

しかし最近の研究では高二酸化炭素血症や慢性的低酸素状態が脳卒中などの虚血イベントから脳を保護する可能性が指摘されている。

そこで、くも膜下出血患者の予後とOSAとの関連をくわしくしらべてみたそうな。



2011-2015のくも膜下出血を Nationwide Inpatient Sample データベースから抽出した。

入院時のOSAの有無と他の併存疾患および回復不良との関連を解析したところ、



次のことがわかった。

・くも膜下出血患者49265人のうち4.9%がOSAと診断されていた。

・OSAのあった患者は院内死亡率があきらかに低く、

・血管攣縮や回復不良のオッズも有意に低かった。

・さらに高コレステロール血症、肥満、喫煙もまた良好な回復と関連していた。


くも膜下出血のうち、睡眠時無呼吸症候群のある患者が回復不良である可能性はあきらかに低かった。高二酸化炭素血症や虚血コンディショニング効果が良い結果をもたらしていると考えられる、


というおはなし。


睡眠時無呼吸症候群とくも膜下出血予後



感想:

ときどき呼吸がとまって脳に酸素が少ない状態を何度も経験していると、脳虚血になったときの耐性がつくってこと。


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