元
2020 6月 中国
近年、アマンタジン(Amantadine)が外傷性脳損傷による重度の意識障害である無反応覚醒症候群(UWS:unresponsive wakefulness syndrome)に有効であるとするRCT報告が増えている。
しかし脳出血患者への応用の報告はまだない。
そこで、脳出血でUWSの患者へのアマンタジンの効果を試してみたそうな。
7人の患者についてアマンタジンを与え、意識レベルや神経行動機能をCRS-Rスコアで調べた。
次のようになった。
・アマンタジン開始の3-6日後にすべての患者で意識レベルに改善があった。・5人は意識が復活し、失語症や片麻痺が残った。・2人はUWSから最小意識状態(minimally conscious state)に回復した。
重い脳出血で意識の戻らない患者へのアマンタジンはとてもおおきな効果を示した。さらなる研究を期待する、
というおはなし。
感想:
アマンタジンは当初インフルエンザA向けで、現在はパーキンソン病に使われている薬。
アビガンのようにがっかりさせないで。