元2020 5月 イギリス
脳卒中のあとの認知障害と予後との関連をしめす報告はあるが、長期に調べたものはすくない。
そこで、脳卒中から3ヶ月間での認知機能の変化と5年後の回復度との関連をくわしくしらべてみたそうな。
1995-2018のサウスロンドンの脳卒中患者記録から、
7日後、3ヶ月後の認知機能スコアおよび5年後の死亡、要介護、うつ、養護施設送りの状況のわかるデータを抽出して解析した。
次のことがわかった。
・平均年齢73、6504人の記録を対象とした。・3ヶ月間後、全体のおよそ3分の1はつぎのいずれかに分類された。1)認知機能が改善(37%)、2)認知機能が低下(30%)、3)変わらず(33%)。・認知機能の低下は5年後の死亡、要介護、うつ、養護施設送りのリスクをそれぞれ、30%、90%、60%、50%増加させた。・さらに7日から3ヶ月後までに認知機能が10%以上低下した場合、5年後の死亡、要介護、施設送りのリスクはおよそ2倍になった。