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2020年6月8日

認知機能の低下から見える長期予後

2020  5月  イギリス


脳卒中のあとの認知障害と予後との関連をしめす報告はあるが、長期に調べたものはすくない。

そこで、脳卒中から3ヶ月間での認知機能の変化と5年後の回復度との関連をくわしくしらべてみたそうな。



1995-2018のサウスロンドンの脳卒中患者記録から、
7日後、3ヶ月後の認知機能スコアおよび5年後の死亡、要介護、うつ、養護施設送りの状況のわかるデータを抽出して解析した。



次のことがわかった。

・平均年齢73、6504人の記録を対象とした。

・3ヶ月間後、全体のおよそ3分の1はつぎのいずれかに分類された。1)認知機能が改善(37%)、2)認知機能が低下(30%)、3)変わらず(33%)。

・認知機能の低下は5年後の死亡、要介護、うつ、養護施設送りのリスクをそれぞれ、30%、90%、60%、50%増加させた。

・さらに7日から3ヶ月後までに認知機能が10%以上低下した場合、5年後の死亡、要介護、施設送りのリスクはおよそ2倍になった。


脳卒中後の3ヶ月間に認知機能が悪化傾向にあった患者の5年後の状態は良くなかった、


というおはなし。
3ヶ月認知機能と5年後



感想:

身体が回復傾向にあるかどうかは、「まず」アタマのはたらきに反映されるということ。




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