元2020 5月 中国
腸内細菌叢とその代謝物は、脳卒中において重要な役割を果たすことが報告されている。
腸内細菌叢由来の短鎖脂肪酸(SCFAs:short-chain fatty acids)は、免疫系、内分泌系、迷走神経系、およびその他の液性経路を介して直接的または間接的に脳機能を調節する。
しかし、脳卒中の重症度が異なる急性脳梗塞患者において、腸内細菌と短鎖脂肪酸の種類や脳卒中転帰との関連を評価した研究は比較的少ないのでくわしくしらべてみたそうな。
16S rRNA遺伝子シークエンシングとガスクロマトグラフィーを用いて、急性脳梗患者140人と健常者92人の糞便微生物組成とSCFA構成を比較した。
さらに、90日後の回復不良との関連を評価した。
次のことがわかった。
・腸内細菌叢が系統的に急性脳梗塞患者と健常者とであきらかに区別できた。・脳卒中の重症度が高い患者では、SCFAs産生菌の欠如と糞便SCFAsレベルの低さが特徴的で、腸内細菌叢の異常(ディスバイオシス)を示していた。・SCFAsレベルは脳卒中の重症度および予後不良と負の相関があった。・SCFAsレベルの低下、特にアセテート(acetate)は、調整後であっても90日後の回復不良リスクの増加と関連していた。
急性脳梗塞患者におけるSCFAs産生菌とSCFAsの減少は、その後の回復不良リスクを増加させた。SCFAsが脳卒中の予後マーカーおよび治療ターゲットとなりうることを示した、
というおはなし。
感想:
ちかごろ「腸と脳」のもんだいに関心がある。
今朝みつけたこの↓記事にはおどろいた。