元2020 5月 トルコ
片麻痺の肩の痛み(HSP:Hemiplegic shoulder pain)は脳卒中患者の65-70%にみられ麻痺腕の動きを制限する。
さらにHSPは感覚障害を伴うことがおおい。しかし関節の曲がり具合などを知る 固有感覚(proprioception)についての研究は少ないのでくわしくしらべてみたそうな。
片麻痺患者122名を対象とした。患者の肩の痛みをVisual Analog Scaleで評価した。
疼痛スコアに応じて、HSPを有する群(第1群76名)とHSPを有さない群(第2群46名)に分けた。
上肢運動機能レベルと固有感覚は、Fugl Meyer Motor Function Scaleと肩屈曲45°、60°、90°のレーザーポインター支援角度再現試験を用いて評価した。
次のようになった。
・各角度における上肢運動機能と肩の固有感覚は、第1群の方が第2群よりも有意に悪かった。・相関分析の結果、HSPの重症度と 上肢運動機能障害および肩固有感覚障害との間には有意な正の相関関係が認められた。