元2020 7月 中国
脳卒中患者へのミラーニューロンシステム訓練(MNST:Mirror neuron system-based training)の上肢機能と認知機能の改善効果をくわしくしらべてみたそうな。
脳卒中の発症から3-9ヶ月の患者60人を2グループにわけた。
通常のリハビリに加えていっぽうのグループにはMNSTをほどこした。
MNSTはVRゴーグルを装着して上肢を活用するシーン(ピーナッツの殻剥き、スイカを切る、エアコンを点けるなど)のビデオを観るだけの、動作観察-実行マッチングメカニズム(motion-observation-execution matching mechanism)にもとずく訓練である。
これを1日20分間x週5日x8週間おこなった。
訓練前後での上肢運動機能(FMA,MBI)、認知機能(MoCA,WCST)を評価したところ、
次のことがわかっった。
・訓練後、いずれのグループも上肢運動機能と認知機能にあきらかな改善をしめした。・しかしその改善度はMNSTグループが有意にうわまわっていた。
脳卒中のリハビリにミラーニューロンシステム訓練を取り入れることで上肢運動機能と認知機能をさらに改善できる、
というおはなし。
感想:
VRゴーグルでビデオを観るだけのことを「ミラーニューロンシステム訓練」と名付けてくれたおかげでNetflix鑑賞が立派なリハビリ訓練に昇格してしまいそう。
コロナもあるし、セルフリハビリ用にここらでVRゴーグルを買うタイミングかもしれんね。