元2020 6月 イラン
脳卒中経験者のおおくは運動機能と感覚に障害を抱える。そのためとくに上肢では使用頻度が下がりQoLも低下する。
そこで、外受容感覚(exteroceptive)刺激と固有受容感覚(proprioceptive)刺激による介入が上肢運動機能、痙縮度、ADL に与える影響をくわしくしらべてみたそうな。
慢性期の脳卒中経験者60人を2グループにわけた。
介入群では、皮膚のブラッシング、アイシング(氷冷)、指ストッレチ、の外受容感覚刺激を各5分ずつ、
そして、横すわりの姿勢維持、四つん這い姿勢、の固有受容感覚刺激を各5分ずつ。
これらを組み合わせて、1回45分x週4日x6週間のプログラムを組んだ。
対照群では通常のリハビリをおこなった。
次のようになった。
・介入群では上肢運動機能、ADL、痙縮度すべてに有意な改善がみられ、・とくに運動機能での効果量は0.8を超えた。・痙縮度の改善はちいさかった。
外受容感覚および固有受容感覚への刺激は脳卒中後の上肢麻痺の改善に効果的だった。簡単、低コストなのでおすすめ、
というおはなし。
感想:
左手の感覚がとてもとてもよわい。
緊張するといつのまにかハエのように両手をこすり合わせている自分にきがつく。
両手をこすり合わせていると、左手に感覚がよみがえった錯覚がおきて健常なころを思い出し気持ちが落ち着く。