元2020 8月 中国
脳卒中患者の45-65%がなんらかの注意障害を示し、30%は認知症に至るという。
脳卒中後の注意障害は認知機能の重要な指標の1つで、運動機能や日常生活動作の回復にも影響する。しかし有効な治療法がない。
TMS(経頭蓋磁気刺激)は非侵襲的に脳神経を刺激できる方法で、アルツハイマー病や外傷性脳損傷での注意障害の改善が報告されている。
脳卒中後の注意障害への応用は報告が少ないので実験してみたそうな。
注意障害のある脳卒中患者62人をTMS群と偽刺激群にわけた。
TMS群では10Hzで700パルスを与えた。
偽刺激群ではコイルを90度傾けた。
4週間の治療前後での
機能的自立度 Functional Independence Measure (FIM)のほか、
Mini-Mental State Examination (MMSE),
Trail Making Test-A (TMT-A),
Digit Symbol Test (DST)
Digital Span Test (DS)
で注意機能を評価した。
次のようになった。
・TMS群では偽刺激群にくらべ、FIMの運動、認知、トータルスコア、および・MMSEテスト、TMT-Aタイムおよびエラー数、DST、DS、のすべての項目で治療後の改善度に有意な差が認められた。
TMSは脳卒中患者の日常生活動作および注意機能パフォーマンスを改善することが示された、
というおはなし。
感想:
TMS体験してみたいけど、
1日あたりたった10-20分の磁気刺激をもらうために数十万円かかった、という話をよくきく。
しかも、、、