元2020 8月 オーストラリア
アルツハイマー病研究では、認知症の前段階として脳の萎縮が観察されることがわかっている。
しかし脳卒中や血管性認知症患者での脳萎縮についての報告はすくないので、脳梗塞後1年間の脳萎縮率をくわしくしらべてみたそうな。
脳梗塞発症時から3ヶ月まで(初期)、と3-12ヶ月(後期)の脳のトータルおよび領域ごとの体積の変化を測定した。
メルボルンの3施設から患者を募り、3TMRIで脳を撮影した。
ベースライン時に86人、3ヶ月後に125人、12ヶ月後に113人の検査ができた。
これらを健常者40人と比較したところ、
次のことがわかった。
・萎縮率は健常者よりも脳卒中患者で高かった。・とくに損傷脳半球の全体積および海馬と視床の萎縮率は初期が後期よりも2-4倍高かった。