元2020 8月 スペイン
脳卒中患者のおよそ70%は上肢運動機能になんらかの障害がおきるという。しかし握力パフォーマンスについてのくわしい報告はほとんどないのでしらべてみたそうな。
軽症の脳卒中で発症後34ヶ月前後の片麻痺患者20人と、性別 年齢をマッチさせた対照者20人について、
最大握力および、最大握力が50%におちるまでの持続時間を疲労耐性(fatigue resistance)とし、グリップワーク=最大握力x0.75x疲労耐性、を計算した。
また、最大握力の50%以上のときの表面筋電図から筋疲労を評価した。
次のことがわかった。
・脳卒中患者では損傷脳と対側の握力パフォーマンス(最大握力、疲労耐性、グリップワーク、筋疲労)が有意に低下していた。・また、同側の手でも、対照群とくらべて疲労耐性、筋疲労の低下が認められた。・握力パフォーマンスと損傷脳半球の左右との関連は認められなかった。
