元2020 8月 スウェーデン
脳卒中患者のおよそ3分の1はうつを、2分の1がなんらかの疼痛を経験する。
これらは10年経っても経験される問題であるという。
いっぽう脳卒中後の復職は心身の健康におおきく影響すると考えられる。
脳卒中のあと1年以内に53%が復職するという報告があるが、復職ステータスが長期の健康感、うつ、疼痛におよぼす影響についてはよくわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。
2011年の脳卒中患者で現役労働者だった398人について、
1年後の復職状況をしらべ、
1年後と5年後の主観的な健康状態と、うつ、疼痛の程度をフォローして関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・1年内の復職者は復職できなかった者に比べ、1年後、5年後ともに 主観的健康感が高く、うつ 疼痛は少なかった。・しかし、復職グループでは1年後から5年後のあいだに主観的健康感と疼痛のあきらかな低下がおきていた。復職できなかったグループではこのような変化はなかった。