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2020年9月15日

ポータブル舌電気刺激で歩行リハビリ

2020  9月  アメリカ


舌電気刺激(Translingual Neurostimulation)は慢性神経疾患におけるバランスや歩行障害の治療に用いられている。

そこで、ポータブル舌電気刺激装置のこれまでのエビデンスについてレビューをこころみたそうな。



次のことがわかった。

・5件のランダム化比較試験、3件の準試験、7件の症例報告がみつかった。

・ほとんどの研究では外傷性脳損傷や多発性硬化症にともなうバランスと歩行障害の改善が見られたが、脳卒中についてはそれほどでもなかった。

・舌電気刺激の実施可能性と安全性は説得力をもって示されている。

・脳機能MRIでもそれらしい結果が得られている。

・しかしその有効性は各種のバイアスによりあきらかにはなっていない。


舌電気刺激は慢性的な神経疾患の治療に期待できる。しかし最適な刺激の強度、期間、耐久性をあきらかにするためにはさらなる研究が必要である、


というおはなし。
舌電気刺激装置

TLNS



感想:

舌電気刺激の記事をいちどもみたことがなかったので関心をもった。

頭蓋内神経の刺激を目的とする Portable Neuromodulation Stimulator (PoNS) を使用して舌に応用したものが translingual neurostimulation になる。

舌神経から三叉神経、顔面神経を経由して脳幹を刺激するという。

ひょっとして、
うまいもので舌を刺激しても歩行やバランスが改善するかもね。

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