元2020 9月 アメリカ
舌電気刺激(Translingual Neurostimulation)は慢性神経疾患におけるバランスや歩行障害の治療に用いられている。
そこで、ポータブル舌電気刺激装置のこれまでのエビデンスについてレビューをこころみたそうな。
次のことがわかった。
・5件のランダム化比較試験、3件の準試験、7件の症例報告がみつかった。・ほとんどの研究では外傷性脳損傷や多発性硬化症にともなうバランスと歩行障害の改善が見られたが、脳卒中についてはそれほどでもなかった。・舌電気刺激の実施可能性と安全性は説得力をもって示されている。・脳機能MRIでもそれらしい結果が得られている。・しかしその有効性は各種のバイアスによりあきらかにはなっていない。