元2020 9月 中国
急性脳梗塞への血栓溶解療法に適したタイムウィンドウはとても狭いことから代替的な予防戦略が求められている。
脳梗塞において、ミクログリアとアストロサイトの活性化は炎症の重要ポイントになっている。
綿実油(cottonseed oil:CSO)は抗炎症効果をもつことが知られているが、脳梗塞への神経保護作用についてはいまだ報告がないのでくわしくしらべてみたそうな。
ネズミに1日おきに綿実油(1.3ml/kg)を3週間皮下注射したのち、中大脳動脈の閉塞からの再灌流をおこない、神経症状、梗塞体積、炎症性サイトカイン、ミクログリア アストロサイトの活性化程度を測定した。
次のようになった。
・綿実油グループではあきらかに神経障害が改善し、梗塞体積は減少し、神経損傷、血液脳関門、脳浮腫が緩和された。・さらに、ミクログリアとアストロサイトの活性化が有意に減少し、・炎症性サイトカインのIL-1β、IL-6およびTNF-α が減少した。