元2020 9月 ギリシャ
一般的な「教師なし」機械学習アルゴリズムである階層的クラスタリングは、特に異種疾患における潜在的な病因を探るのに向いている。
そこで、塞栓源不明の脳塞栓症(Embolic Stroke of Undetermined Source:ESUS)における塞栓原因をデータ駆動型の機械学習を用いてくわしくしらべてみたそうな。
患者のベースラインデータに階層的 k平均クラスタリングアルゴリズムを適用し、最小分散法を用いてESUS患者間の類似度を求め、各個人をユニークなクラスタグループに割り当てた。
塞栓可能性のある原因として、心房性心疾患(atrial cardiopathy)、心房細動(atrial fibrillation)、動脈疾患(arterial disease)、左室疾患(left ventricular disease)、心臓弁膜症(cardiac valvulopathy)、卵円孔開存(patent foramen ovale )、がん(cancer)、を想定した。
次のことがわかった。
・平均年齢67、800人のESUS患者を分類できるクラスタが4つ生成された。・クラスタ1には左室疾患がもっともおおく、・クラスタ2には卵円孔開存がもっともおおく、・同様にクラスタ3には動脈疾患が、クラスタ4には心房性心疾患がもっともおおかった。・クラスタ3は患者の53.7%を含む最大のクラスタで、・心房細動はどのクラスタとも有意な関連はなかった。
