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2020年9月19日

nature.com:不安とデュアルタスク下での上肢機能

2020  9月  イラン


不安症は脳卒中患者の24%にみられるという。

また特定課題に認知課題を重ねるデュアルタスクは、注意リソースを要する運動能力の評価に用いられるが上肢機能についての調査はすくない。

そこで、慢性期脳卒中患者のリーチ把持動作(reach and grasp)におよぼす不安とデュアルタスクの影響をくわしくしらべてみたそうな。



被験者68人の内訳は、

高不安-脳卒中17人、
低不安-脳卒中17人、
高不安-健常者17人、
低不安-健常者17人、

で、シングルタスク、デュアルタスク下での上肢動作を解析した。



次のことがわかった。

・脳卒中のとくに高不安の患者はシングルタスクおよびデュアルタスク下では、健常者と比較して移動時間が長く、早いピークと低速度、手の開きも遅く小さかった。

・リーチ把持動作の運動学的測定結果におよぼすデュアルタスクの影響は、脳卒中患者と健常者とで類似しており(長い移動時間、早いピークと低速度、手の開きの遅れと減少)、

・健常者よりも脳卒中患者で、低不安よりも高不安患者でこの影響は大きかった。


慢性脳卒中患者では慣れた上肢運動を認知課題と同時に行うと、健常者にくらべ運動制御の効率が低下することが示唆された。また、高不安の脳卒中患者はデュアルタスクの影響をより強く受けていた、


というおはなし
リーチ把持



感想:

なにをいまさらな感。



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