元2020 9月 中国
お茶の摂取と脳卒中リスクとの関連が報告されているがかならずしも一貫性がなく、その関連が交絡因子によるものなのか、逆因果関係によるものなのかはあきらかでない。
そこで、メンデルランダム化解析をもちいて、お茶と脳梗塞リスクに因果関係があるものかをくわしくしらべてみたそうな。
35万人のサンプルをもつ英国バイオバンクのデータをもちいて、お茶(緑茶や紅茶)の摂取量と関連のある一塩基多型を同定し、
さらに脳卒中4万例のMEGASTROKEコンソーシアムのデータとの関連を解析した。
次のことがわかった。
・お茶の摂取量と関連のある45の一塩基多型が同定された。・遺伝的に予測されるよりも1日1杯多いお茶の摂取は、小血管脳卒中リスクの低下とやや関連していた(オッズ比0.79)が、・心原性塞栓症、主幹動脈閉塞、脳卒中全体、脳梗塞全体との関連は認められなかった。