元2020 9月 韓国
ダウン症候群(Down Syndrome)、ターナー症候群(Turner Syndrome)、クラインフェルター症候群(Klinefelter Syndrome)はいずれも染色体異常による。
しかしこれらが心房細動や脳梗塞の発症と関連しているかについては情報が乏しいのでくわしくしらべてみたそうな。
韓国の国民健康保険サービスから、心房細動や脳梗塞の既往のないダウン症候群患者3660人、ターナー症候群患者2408人、クラインフェルター症候群患者851人のデータを抽出した。
その後の心房細動や脳梗塞の発症をフォローし、年齢性別の一致する染色体異常のない群と比較したところ、
次のことがわかった。
・ダウン症候群では対照群よりも心房細動と脳梗塞の発症率が高かった。・ターナー症候群とクラインフェルター症候群では心房細動発生率が高かったが、脳梗塞の発生率は高くなかった。・これら3種類の染色体異常は心房細動の独立した危険因子であった。・ダウン症候群は脳梗塞のリスクと独立に関連していた。
ダウン症候群、ターナー症候群、クラインフェルター症候群にみられる染色体異常は、心房細動リスクの増加と関連していた。ダウン症候群のみが脳梗塞リスクとの関連を示した、
というおはなし。
感想:
ターナーとクラインフェルターは初めて知った。