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2020年10月8日

失語症の早期リハビリ がんばっても効果なし

2020  10月  オーストラリア


脳卒中後の早期に集中的に行う失語症リハビリテーションの効果はあきらかになっていない。

そこで、VERSE試験(Very Early Rehabilitation for SpEech trial)の結果についてくわしくしらべてみたそうな。



2014-2018にオーストラリアとニュージーランドの17の急性期病院で実施されたVERSE試験では、
発症後14日以内に失語症リハビリテーションが開始され、
通常ケア群と
高強度群に割り当てられた。

高強度群では、通常ケアにプラスして週4-5時間の訓練が4週間ほど継続された。また精度重視の訓練(VERSEプロトコル)も一部に適用された。

12週目に Western Aphasia Battery-Revised Aphasia Quotient で改善度を評価 比較したところ、



次のようになった。

・急性脳卒中患者13654人のうち、25%に失語症があり、そのうち246人を試験対象とした。

・12週時点で88%の参加者で評価が完遂した。

・コミュニケーションの回復は、高強度群で50.3%、通常ケア群で52.1% にあった。

・有害事象については両群で差はなかった。


早期の集中的失語症リハビリテーションは、コミュニケーション回復の点で通常ケアよりも優れたものではなかった、


というおはなし。
失語症早期集中リハビリの効果



感想:

早期リハビリは一生懸命にがんばっても効果がないってことなんだな。


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