元2020 10月 オーストラリア
脳卒中後の早期に集中的に行う失語症リハビリテーションの効果はあきらかになっていない。
そこで、VERSE試験(Very Early Rehabilitation for SpEech trial)の結果についてくわしくしらべてみたそうな。
2014-2018にオーストラリアとニュージーランドの17の急性期病院で実施されたVERSE試験では、
発症後14日以内に失語症リハビリテーションが開始され、
通常ケア群と
高強度群に割り当てられた。
高強度群では、通常ケアにプラスして週4-5時間の訓練が4週間ほど継続された。また精度重視の訓練(VERSEプロトコル)も一部に適用された。
12週目に Western Aphasia Battery-Revised Aphasia Quotient で改善度を評価 比較したところ、
次のようになった。
・急性脳卒中患者13654人のうち、25%に失語症があり、そのうち246人を試験対象とした。・12週時点で88%の参加者で評価が完遂した。・コミュニケーションの回復は、高強度群で50.3%、通常ケア群で52.1% にあった。・有害事象については両群で差はなかった。