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2020年10月29日

ボバース療法を選ぶ理由

2020  10月  オーストラリア


脳卒中患者へのボバース療法、とくに成人下肢への効果についてシステマティックレビューをこころみたそうな。



関係する研究論文を厳選して、データを統合 再解析した。

下肢の活動能力(座位から立位、歩行、バランスなど)、下肢筋力および協調性、エビデンスの質はPEDroスケールで評価した。



次のことがわかった。

・22の臨床試験が対象になった。

・PEDroスケールスコアは10点満点中2-8点だった。

・ボバース療法と無介入を比較した試験はなかった。

・ボバース療法との比較として、たとえば 課題指向トレーニング(9件)、複合介入(4件)、固有受容器神経促通法PNF(1件)、筋力トレーニング(2件)、が対象となった。

・課題指向トレーニングはボバース療法よりも効果があった。

・ボバース療法は複合介入や筋力トレーニングよりも下肢活動を改善しなかった。

・1件の研究ではボバース療法が立位バランスの改善にPNFよりも効果的だった。

・ボバース療法は他のいずれの介入よりも筋力や協調性を改善するものではなかった。


脳卒中下肢へのボバース療法は課題指向トレーニングよりも劣り、他のいずれの介入よりもすぐれたものではなかった。あえてボバース療法を採用する根拠はないだろう、


というおはなし。
ボバース療法 vs 課題指向トレーニング



感想:

この世界を10年間のぞいているけど、ボバース療法がどういうものなのかは さっぱりわからない。

宿命の対決:ボバースコンセプト vs CIセラピー → 僅差でCIの勝ち

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