元2020 10月 中国
脳卒中はいまだに死亡や障害のおもな原因であり、再発リスクに関する多数の研究が報告されてはいるが、さいきん10年間の再発リスクの推定値にはばらつきがある。
そこで、今後の二次予防を目的に過去10年間の脳卒中研究から累積再発率をもとめてみたそうな。
2009-2019の研究を厳選して、データを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・患者1075014例を含む37の研究がみつかった。・脳卒中の再発率は、3ヶ月時点で7.7%、6ヶ月時点では9.5%、1年後10.4%、2年後16.1%、3年16.7%、5年14.8%、10年では12.9%、12年時点では39.7%であった。・50歳以上に限定すると、これらは順に、7.7%、9.5%、11.2%、16.1%、19.3%、18.1%、39.7%であった。・データの異質性に調査地域、脳卒中の種類の有意な影響は認められなかった。
脳卒中の再発リスクは3ヶ月から10年以上までおおきく変化し、若年者と高齢者の両グループで時間とともにあきらかに増加していた、
というおはなし。
感想:
たしかにこの種の調査結果はたくさんあって、条件次第で解釈がかなりことなる。
だからいまだに 〇年後の再発率は?とばくぜんと訊かれても即答できない。
今回の上のグラフだと、5-10年でせいぜい20%ってところか。若いとそのはんぶん。