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2020年11月11日

腹部大動脈瘤があるときのくも膜下出血発生率

2020  11月  アメリカ


頭蓋内動脈瘤(IA)と腹部大動脈瘤(AAA)には似通ったリスク因子ががあるが、両者の関係についてはほとんど知られていない。

これまでの研究ではAAA患者ではIAの発生率が高いことが示されているが、AAA患者のくも膜下出血の発生率はあきらかになっていないのでくわしくしらべてみたそうな。



2004-2014年のAAA患者の保険請求データから動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)発生率を評価した。



次のようになった。

・AAA患者62910人と年齢 性別の一致する対照群を比較した。

・AAA患者には男性がおおく、平均年齢は70.8だった。

・高血圧と喫煙の割合はAAA群のほうが高かった。

・aSAH発生率は、AAA群で年間10万人中26人、対照群では7人だった。

・併存疾患調整後の発生率比は2.8倍だった。

・AAA群のaSAHはクリップ治療を受けていた事例が有意におおかった。


腹部大動脈瘤患者ではくも膜下出血率があきらかに高かった。数あるリスク因子のなかで腹部大動脈瘤はくも膜下出血のもっとも強い予測因子だった、



というおはなし。
腹部大動脈瘤からくも膜下出血のリスク因子



感想:

逆もありなんだな↓。

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