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2020年12月11日

原因のよくわからない脳梗塞の割合

2020  10月  アメリカ


病気の原因がよくわからない脳梗塞いわゆる潜因性脳梗塞(cryptogenic stroke:CS)は、これまでの研究から脳梗塞全体の25-40%を占めるとされてきた。

アメリカ全体でのCSの調査はほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。



アメリカの2000の病院が参加し、患者の60%をカバーする脳卒中データベース Get With The Guideline(GWTG)の2016-2017年の脳梗塞患者について、

その病因別に、心原性塞栓(CE)主幹動脈アテローム動脈硬化(LAA)、小血管閉塞(SVO)、その他(OTH)または潜因性脳梗塞(CS)に分類し、

治療と転帰を比較した。



次のことがわかった。

・病因分類できた1687病院の脳梗塞316623人のうち、CS患者は63301人(20.0%)だった。

・CS患者は他の病因にくらべ血栓溶解療法を受ける率が高く、死亡率はもっとも低いSVOよりは高かった。

・CS患者は自宅退院できる可能性が高く、自立できている可能性も高かった。


アメリカでは、脳梗塞のうち病因不明のものが 20%を占めていた。退院時の回復は概ね良いが、ラクナ梗塞よりは悪かった、


というおはなし。
脳梗塞の種類と転帰


感想:

ありうる病因として、がん、発作的な不整脈、くわしい検査が必要な心臓の欠陥やウイルスの影響なんかが考えられる。

CSタイプはずっと無視してきたんだけど、パンデミックをきっかけに関心をもつようになった。



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