元2020 11月 アメリカ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは、医療にかつてないパラダイムシフトをもたらした。
そこで、COVID-19パンデミックが脳卒中治療の遅れに影響している可能性についてくわしくしらべてみたそうな。
14の包括的脳卒中センターでの2019年1月1日-2020年7月31日の患者データについて、
血栓溶解療法の実施率を求めた。
入院から60分以内の治療を目標とし、患者を COVID-19以前(2019年の1/1-7/31)と以後(2020年の1/1-7/31)とにわけて比較した。
次のことがわかった。
・患者2955人のうち、COVID-19以前が1491人、以後が1464人で、全体の15%が血栓溶解療法を受けた。・パンデミック中の患者は60分以内に血栓溶解療法を受ける率があきらかに低く、治療まで遅延した時間の中央値は4分だった。・この原因は画像診断から注射までの遅延によると考えられた。・血栓除去術については有意な遅延は認められなかった。・血栓溶解療法の遅延は6月と7月に顕著だった。
COVID-19パンデミック中の脳梗塞患者の血栓溶解療法の遅延はわずかではあるが有意なものであった。血栓除去術については有意な遅延は認められなかった、
というおはなし。
感想:
CTやMRIは毎回ベッドや固定具を拭いてウイルス除去に努めないといかんから時間かかるんだろね。
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