元2020 12月 アメリカ
脳卒中後の認知機能障害は非常におおく、77%の患者が少なくとも2つの認知ドメインに障害をもっているという。
そこで、脳卒中でリハビリ入院中の患者について、1日のセラピー時間と認知機能の回復との関連をくわしくしらべてみたそうな。
2005-2010年のリハビリ入院中の65歳以上の脳卒中患者100人について、
1日あたりの作業療法、理学療法、言語聴覚療法の時間を算出して、
高用量群と低用量群にわけた。
退院時の認知機能との関連を解析したところ、
次のようになった。
・認知障害の程度は、重度11人、中程度39人、軽度45人で、認知症の5人を除いた。・1日あたりの作業療法の時間が50分を超える高用量群では低用量群にくらべて有意に認知機能の改善がおおきかった。・理学療法と言語聴覚療法についてはいずれも、このような関連はみられなかった。
リハビリ病院での脳卒中患者への1日あたり高用量の作業療法は、退院時の認知機能の改善とあきらかに関連していた。他のセラピーとの関連はなかった、
というおはなし。
感想:
めずらしく作業療法を持ち上げる内容だったので関心をもった。