元
Occupational therapy for adults with problems in activities of daily living after stroke.
2017 7月 イギリス
脳卒中患者への作業療法のおもな目的は、日常生活動作(食事、移動、手洗い、着替えなど)の改善にある。
作業療法がほんとうに生活に役立つものかどうか、これまでの研究をまとめてみたそうな。
関連する信頼性の高い研究を厳選して、データを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・被験者994人をふくむ9の研究がみつかった。
・作業療法は日常生活動作を改善し能力の低下を防いだ。
・作業療法が死亡率や要介護率を下げ 精神的苦悩を改善するという成果はなかった。
・しかし被験者の選び方や実験方法、測定手法にかたよりが強く、
・作業療法士と被験者いずれにも介入意図が隠せていない低質なエビデンスばかりだった。
作業療法が脳卒中患者の日常生活動作を改善できるとする主張には低レベルのエビデンスしかみつからなかった。これでは自信をもって患者に勧められない、
というおはなし。
感想:
患者はそれほどバカではないので療法士さんが意図し期待するところはバレバレである。
↓
他にたよれる人もいないので療法士さんの気持ちをそんたく(忖度)して良くなった振りをする。
↓
低質なエビデンスが量産される。
そういうことだとおもう。