元2021 1月 アメリカ
歯周病と脳卒中との関連をしめす報告がいくつかある。
そこで、歯周病と歯科医療の利用頻度 および脳卒中の原因としての心房細動との関連をくわしくしらべてみたそうな。
住民ベースの動脈硬化についてのARIC研究(Atherosclerosis Risk in Communities Study)の歯科パートでは心房細動のない5958人について歯周計測をおこない、歯周病を軽度、中等度、重度に分類した。
ARICのメインパートでは9666人について歯科治療を受ける頻度で分類した。
彼らについて心房細動の有無を17年フォローし、関連を解析した。
次のようになった。
・ARIC歯科パートでは754人の心房細動がみつかった。・重度の歯周病は心房細動とあきらかに関連し、・この心房細動が脳卒中を媒介していることが示唆された。・ARICメインコパートでは1558人の心房細動がみつかり、・歯科医療をほとんど利用しない者にくらべ定期利用する者の心房細動リスクは有意に低かった。
