元2020 6月 中国
頸動脈のアテローム性動脈硬化(Carotid atherosclerosis:CA)は全身血管の動脈硬化を反映しており、脳梗塞や認知障害と関連している。
中国では牛乳の消費量が増加しているものの、牛乳とCAリスクとの関連についての研究はすくないのでくわしくしらべてみたそうな。
中国の脳卒中予防プロジェクトの40歳以上の参加者について、
頸動脈を超音波検査した。
内膜厚が1mm以上またはプラークが検出された場合にCAであるとした。
牛乳摂取が1日に200ml以上かつ週5日以上の群と、ほとんど飲まない群に分けて関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・84880人を対象とした。・牛乳消費量が多い群ではCAリスクが有意に高く、・年齢、性別、居住地、喫煙、飲酒、身体活動、肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症についてマッチする者に限定比較してもCAリスクは同程度に高かった。・牛乳消費が多いことはまた、頸動脈の内膜肥厚、プラーク形成、狭窄のリスク因子でもあった。
