元2021 2月 カナダ
正常な脳細胞は互いに20-50ヘルツの振動周波数で同期しており、これはガンマオシレーションと呼ばれている。
脳卒中のあとにはガンマオシレーションのバランスが崩れると考えられている。
これを調整するために外部からガンマ周波数の刺激を与える方法が考えられる。たとえば経頭蓋の磁気刺激や電気刺激があるが、刺激範囲が大雑把すぎる問題がある。
そこで、光に反応する遺伝子を発現させた細胞の特定領域にガンマ周波数の光刺激を与える光遺伝的(optogenetic)刺激療法を脳卒中の動物で実験してみたそうな。
マウスの前肢の感覚運動野に脳梗塞を起こし、1時間後に40ヘルツの光遺伝的刺激を与えた。
刺激なし、10ヘルツ刺激、損傷脳半球と同側、対側、を設けて比較した。
次のことがわかった。
・40ヘルツの同側刺激のときに脳血流が有意に改善した。・さらに運動パフォーマンスおよび梗塞の体積も有意に改善した。・脳損傷をうながす神経脱分極の波が小さくなった。・ミクログリアの形態には影響しなかった。