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2021年3月18日

人工呼吸器が必要なくも膜下出血の長期転帰

2021  3月  フランス


脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血(aSAH)の患者は、集中治療を必要とすることがおおく、重症度の低い患者とは転帰がことなると考えられる。

そこで、これら重症患者の長期的な転帰をあきらかにし、関連要因の特定をこころみたそうな。



フランスの大学病院の集中治療ユニットで、

2010-2015年に入院のaSAH患者のうち人工呼吸器が必要になった者について、

すくなくとも1年以降に電話インタビューにて生存率と障害の程度を評価した。



次のことがわかった。

・229人の患者が対象となった。

・32%はmRS 3未満の転帰良好で、68%はmRS 3以上の転帰不良だった。

・1年生存率は63%だった。

・71%が早期脳損傷、14%で再出血、35%が血管攣縮、27%が遅発性脳虚血、になった。

・転帰不良の関連要因として、年齢、重症度、再出血、早期脳損傷、遅発性脳虚血、が挙げられた。


人工呼吸器を必要とするくも膜下出血患者のうち、3分の2が1年後も生存し、3分の1は長期的に目立つ障害ものこらなかった、


というおはなし。
重症くも膜下出血の長期生存率


感想:

あれほど恐ろしいと刷り込まれているくも膜下出血のうち、
こんかいの患者の9割以上は、WFNSスコアⅣ-Ⅴ、フィッシャースコアⅢ-Ⅳ、の重症ばかり。

それなのに3割以上がほぼ全快、3年経っても6割生存(上のグラフ)。

くも膜下出血は過大評価されすぎじゃね?


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