元2021 3月 中国
関節炎は関節の滑膜組織に生じる慢性の炎症で、この過程で生じたサイトカインが脳卒中の発生に関係する可能性がある。
しかし研究によって結論が異なっているので、メタアナリシスをこころみたそうな。
2020年4月までの関係する研究論文を厳選し、データを統合再解析したところ、
次のようになった。
・検索にヒットした1348件の論文から32件にしぼり解析対象とした。・年齢 性別を調整後の、関節炎がある場合の脳卒中リスクは1.36倍だった。・脳卒中の種類別では脳梗塞リスクが1.53倍、脳出血リスクは1.45倍だった。・関節炎の種類別には、関節リウマチ、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、痛風、で脳卒中リスクが有意に増加したが、変形性関節症では増加しなかった。・性別で脳卒中リスクに違いはなかった。65歳以上よりも45歳未満で脳卒中リスクが高かった。
