元2021 4月 フィンランド
脳内出血の致命率は改善傾向にあり、フィンランドでは1980年代から生存率の向上が報告されているという。
そこで、この傾向の確認と死亡に至る関連因子をくわしくしらべてみたそうな。
2004-2018年、フィンランドの16歳以上の脳内出血患者を国のデータベースから抽出し、その生存を最大15年間フォローした。
次のことがわかった。
・20391人の脳内出血患者がみつかった。・調査期間中、患者の年齢は上昇傾向にあり、男性患者は女性患者よりも若かった。・1ヶ月後の致命率は28.4%であり、調査期間中に低下傾向にあった。・1ヶ月および長期の致命率は患者の年齢とともに上昇した。・5年生存率は、65歳未満の患者では64%以上、75歳以上の患者では33%未満であった。・年齢、性別、併存疾患、心房細動、高血圧、凝固障害はすべて、30日から長期の生存率に独立に関連していた。・一般人口と比較して、超過死亡率は男女ともに高かった。