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2021年6月27日

塞栓源不明な脳梗塞の再発率と死亡率

2021  6月  中国


塞栓源不明の脳梗塞を、ESUS(embolic stroke of undetermined source)とよぶ。

中国での全国的な登録データを用いてESUSの頻度、再発率、死亡率をくわしくしらべてみたそうな。

2021年5月15日

nature.com:主幹動脈閉塞の脳梗塞死亡率

2021  5月  アメリカ


血管内治療(血栓除去術など)の有効性を示すランダム化比較試験があるにもかかわらず、主幹動脈(頸動脈や中大脳動脈)の閉塞による脳梗塞の死亡率はいまだ高い。

その予測因子をあきらかにするべく、くわしくしらべてみたそうな。

2021年4月19日

脳内出血の致命率さいきんの傾向

2021  4月  フィンランド


脳内出血の致命率は改善傾向にあり、フィンランドでは1980年代から生存率の向上が報告されているという。

そこで、この傾向の確認と死亡に至る関連因子をくわしくしらべてみたそうな。

2020年10月21日

日本人140万人からわかる5年生存率

2020  9月  日本


日本では脳卒中はいまだに死因の上位にある。

そこで、日本での大規模住民ベースの脳卒中研究データを用いて初回脳卒中後の長期生存率をくわしくしらべてみたそうな。

2020年3月21日

脳梗塞死亡率と要介助率の長期トレンド


Long-term trends in death and dependence after ischaemic strokes- A retrospective cohort study using the South London Stroke Register (SLSR)
2020  3月  イギリス

脳卒中になった患者のおよそ1/4は1ヶ月内に亡くなり、生存者の半数は日常生活に他者の介助が必要となる。

脳卒中の87%は虚血性のものである。

治療技術の進歩により脳卒中の死亡率や障害率は低下していると考えられるので、最近16年間のトレンドをロンドンの住民ベース調査からくわしくしらべてみたそうな。

2020年2月23日

Stroke誌:脳出血と脳梗塞の死亡率トレンド


Time Trends in Survival Following First Hemorrhagic or Ischemic Stroke Between 1991 and 2015 in the Rotterdam Study
2020  2月  オランダ

この数十年で脳卒中の診断と治療の技術がおおきく進歩した。患者の生存率は重要な指標ではあるが入院患者ベースの調査は選択バイアスが強く一般化がむつかしい。

そこで大規模な住民ベースの調査から、さいきんの年齢調整死亡率を脳卒中の種類別に傾向をくわしくしらべてみたそうな。

2019年7月29日

せん妄状態だった患者の生存率


The long-term prognosis of patients with delirium in the acute phase of stroke- PRospective Observational POLIsh Study (PROPOLIS)
2019  7月  ポーランド

せん妄(delirium)は脳卒中患者の10-48%に見られるという。

せん妄がその後の回復不良に関連するというデータは数おおくあるものの、長期の予後調査はほとんどなく結論も一致していない。

そこで脳卒中後のせん妄と12ヶ月後の回復状態との関連をくわしくしらべてみたそうな。



ポーランド人の脳卒中患者682人について急性期でのせん妄の有無と、その後の退院先、再発、合併症、運動機能、死亡率について12ヶ月間フォローした。

せん妄の診断はDSM-5にしたがい「昏睡ではないタイプの注意と意識、認知の障害が急に発生して原因にこころあたりがあること」とした。




次のことがわかった。

・せん妄のあった患者はなかった患者よりも他の病院や介護施設へうつることがおおかった。

・3ヶ月、12ヶ月後の死亡率もせん妄患者であきらかに高かった。

・3ヶ月後の死亡リスク要因として、発熱、せん妄、肺炎、が挙げられ、

・12ヶ月後の死亡リスク要因として、せん妄、呼吸器疾患歴が挙げられた。

・身体障害が残る者もせん妄患者におおかった。
脳卒中の急性期でのせん妄は長期の予後にネガティブに影響していた、


というおはなし。

図:脳卒中急性期にせん妄の生存率



感想:

「せん妄」は「意識を失う」よりはマシなイメージがあったけど、逆かもしれんね。
意識がなかったのに元気になるくも膜下患者

2019年5月28日

JAMA誌:若年脳卒中 15年後の死亡率


Association of Stroke Among Adults Aged 18 to 49 Years With Long-term Mortality
2019  5月  オランダ

脳卒中の10-15%は18-49歳の若年患者がしめている。彼らの死亡リスクについての前の研究のおおくは病院ベースのもので すでに古くサンプル数もフォロー年数もすくない。

そこでこれを大規模かつ長期に脳卒中の種類別にくわしくしらべてみたそうな。



1998-2010に18-49歳で脳卒中になったオランダの15323人について、2017までフォローした。

30日以上生存した者の15年後までの総死亡リスクを推定し、一般人とくらべたところ、



次のようになった。

・トータルで3540人が死亡した。このうち1776人は30日以内に死亡した。

・30日生存者の15年死亡率は17.0%だった。

・一般人にたいする脳梗塞患者の死亡率比は、5.1だった。(年間1000人あたりの死亡率は 12.0 vs. 2.4)

・一般人にたいする脳内出血患者の死亡率比は、8.4だった。(年間1000人あたりの死亡率は 18.7 vs. 2.2)

18-49歳で脳卒中を経験した者の死亡リスクは15年後も一般人にくらべかなり高い状態が続いていた、


というおはなし。

図:脳卒中後15年までの年間死亡率



感想:

脳内出血から10年経つ。一般人死亡率の8.4倍とはいうものの まったく死ぬ気がしない。

2018年8月2日

日本人脳卒中の2年間生存率


Two-Year Survival After First-Ever Stroke in a General Population of 1.4 Million Japanese - Shiga Stroke Registry
2018  7月  日本

最近の50年間で日本の脳卒中死亡率は低下している。しかし高齢化にともない患者数は増加することが予想される。

そこで脳卒中から2年間の累積生存率を一般住民について大規模にしらべてみたそうな。


滋賀県の住民140万人を対象とした2011-2013の脳卒中患者登録データを解析したところ、


次のことがわかった。

・2176人の脳卒中患者があった。

・この間に663人(30.5%)が死亡して、脳卒中後2年間の累積生存率は69.5%だった。

・脳卒中の種類別の生存率は、ラクナ梗塞 87.2%、主幹動脈閉塞 76.1%、心原性塞栓 55.4%、脳内出血 65.9%、くも膜下出血 56.7% だった。

・ほかに 高齢、男性、入院時意識障害が死亡しやすさに関連していた。

日本の一般住民を対象とした調査では脳卒中のあと2年間の累積死亡率は30%を超えており、とくに心原性塞栓、くも膜下出血、脳内出血で高かった、


というおはなし。
図:脳卒中後の生存率

感想:

滋賀県の脳卒中予防事業といったらこれ↓を思い出す。
YouTube の脳卒中ビデオってどうなのよ?

2018年3月11日

5年生存率、再発率、障害者率 in ブラジル


Five-year survival, disability, and recurrence after first-ever stroke in a middle-income country: A population-based study in Joinvile, Brazil.
2018  3月  ブラジル

これまで先進国では脳卒中患者を長期にフォローするおおきな研究が数多くおこなわれ、5年間で半数が死亡 3分の1が障害者 という結果がえられている。

そこで、途上国ではおそらく初のくわしい調査をおこなってみたそうな。


ブラジルの都市ジョインヴィレの2010-2015の脳卒中患者記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・平均年齢64、399人の5年後について、生存率は52%で、

・なんらかの障害が残っているmRS>2 は20%、これらのうち半数以上が要介護施設に入っていた。

・年間の死亡率はおよそ7%で、生存率はくも膜下出血と脳内出血が脳梗塞よりもずっと低かった。

・5年再発率は12%で、最初の脳卒中が死因の4分の3を占めていた。

5年後、脳卒中患者の68%(48%死亡+20%障害)は死亡または障害者となっていた。患者年齢こそ低いものの この比率は先進国のそれと同じだった、


というおはなし。
図:脳卒中の種類と5年生存率

感想:

5年で半分が死ぬといっても、ほとんどが最初の数ヶ月間のはなし。とくに脳内出血とくも膜下出血はそれを乗り越えると超安定(上のグラフ)。

2016年9月23日

右の島皮質の梗塞は死亡率が高い その理由とは


Right insular infarction and mortality after ischaemic stroke.
2016  9月  ドイツ

脳卒中の予後は梗塞の大きさや位置が重要で、特に中大脳動脈支配で交感神経制御を司る島皮質へのダメージは回復がよくないと言われている。

そこで、島皮質の梗塞と生存率、左右での違いについて調べてみたそうな。


脳卒中 TIAから24時間以内の患者736人について、MRIを撮り、100日間ほどフォローしたところ、


次のことがわかった。

・168人が島皮質が梗塞だった。

・この間の生存率は 90% vs. 99%で島皮質梗塞ありグループが明らかに低かった。

・特に、右の島皮質に梗塞があると死亡リスクが非常に高かった。

脳梗塞で右の島皮質が含まれる場合 死亡率がとても高かった。これは研究同意の選択性バイアスのせいかもしれない、、


というおはなし。
図:島皮質の梗塞と生存率

感想:

左脳梗塞の重症患者は失語のために研究同意が取れない。そのため右脳梗塞グループに重症患者が偏って高死亡率になったんじゃないか、、、って反省してた。

[島皮質]の関連記事

2016年8月15日

脳卒中患者の15年後の運命がわかった


Patient outcomes up to 15 years after stroke: survival, disability, quality of life, cognition and mental health.
2016  7月  イギリス

脳卒中からの生還率は向上し患者の余生も延びている。そこで、脳卒中から15年先までの患者の状態変化を調べてみたそうな。


ロンドン南部の住民記録から脳卒中患者2625人を抽出し、発症から15年後までの生存率、身体障害、認知障害、QoLなどをフォローしたところ、


次のことがわかった。

・15年後21%が生存しており、彼らの発症年齢の中央値は58、

・61%は男性で 87%は自宅暮らしだった。

・33.8%は軽度の身体機能障害、14.3%は中等度、15.0%が重度の障害だった。

・身体機能障害は時とともに増加したが、15年生存者の10人に1人は脳卒中発症直後から中等度-重度の障害持ちだった。

・15年生存者の30.0%に認知障害、39.1%にうつ、34.9%に不安障害があった。

脳卒中後15年時点では5人に1人が生存していたが、身体機能的、認知能力的、精神的に不良な状態が少なくなかった、


というおはなし。

図:脳卒中から15年間の重症度変化

感想:

こんなに死んじゃうのかい?って印象。

2016年3月7日

脳出血の長期的死亡率 貧困との関係


Impact of socioeconomic deprivation on mortality in people with haemorrhagic stroke: a population-based cohort study.
2016  3月  イギリス

社会経済的貧困度と脳出血後の死亡率との関連を長期的に調べてみたそうな。


脳出血患者782人について社会的貧困度をスコア化した。17年間フォローして死亡事例との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に498人が死亡した。

・貧困度スコアを4層に分けたとき、最上位層に対して貧困度が深まる毎に17年死亡率は 0.94→1.17→1.36倍となった。

・脳内出血に限定した場合も同様の傾向だった。

・しかしクモ膜下出血では、2.50→2.96→1.74倍となった。

・10年後死亡率も同パターンだったが、1年後死亡率にはあきらかな傾向は見られなかった。

社会経済的貧困は脳出血後の死亡率に長期的に大きく影響していた、


というおはなし。

図:社会経済的地位と1年後死亡リスク


感想:

明日にでも死んでしまいそうな気がしてきた、、、

2015年10月17日

リハビリ病院で頑張れば長生きできるという根拠について


Functional Gain After Inpatient Stroke RehabilitationCorrelates and Impact on Long-Term Survival
2015  9月  イタリア

脳卒中患者へのリハビリ効果が 長期的な死亡率に関連するものか調べてみたそうな。


発症から90日以内、機能的自立度(FIM)スコア80未満の脳卒中患者722人を6年間ほどフォローしたところ、


次のことがわかった。

・この間に36.9%が死亡した。

・FIMの改善度は、年齢、結婚歴、発症からリハビリ入院までの日数、NIHSS、失語の有無と関連していた。

・冠動脈疾患、心房細動、総コレステロール、FIM改善度が死亡率と関連していた。

・FIM改善度が大きくなるほどに死亡リスクが明らかに減少した。


リハビリ病院での機能的な改善度には様々な要因が関連していた。入院中の機能的自立度がどれだけ改善したかをみれば長期的な死亡可能性を予測できそうである、


というおはなし。

図:FIMと死亡率
この差はデカイ

感想:

そもそも元気な人だからこそ よく改善するわけで、長生きするのは当たり前でもある。

しかし リハビリのおかげで寿命が伸びた、と逆向きの解釈もできる。そこが重要なんだと思う。

2015年10月13日

脳卒中はベッド数いくつの病院なら安心できるの?


Variation in Risk-Standardized Mortality of Stroke among Hospitals in Japan.
2015  10月  日本

脳卒中の院内死亡率が病院規模でどう異なるのか調べてみたそうな。


日本の入院患者データベースから2012-2013の50床以上の894の病院施設、20歳以上の脳卒中患者176753人ぶんの記録を抽出し、病院の規模と院内死亡比との関連を解析した。

院内死亡比は 個々の患者の年齢や症状を考慮して病院ごとに期待される死亡者数に対する実際の死亡者数の比とした。


次のようになった。

・全体の院内死亡率は10.8%だった。

・院内死亡比が <0.50, 0.51-1.00, 1.01-1.50, 1.51-2.00, >2.00に対する病院数の割合は、それぞれ、3.9%, 47.9%, 41.4%, 5.2%, 1.5%だった。

・大学病院、脳卒中専門病棟、病床数の多さ、血管内治療設備があると院内死亡比が低かった。

・病院と患者住所との距離に 院内死亡比との関連はなかった。


脳卒中への備えのある病院ほど、死亡率が低かった、


というおはなし。

図:病院規模と脳卒中死亡率
病床数と院内死亡比


感想:

グラフみると200床未満はちょっとアレかな、、

2015年2月10日

外国語を話す脳卒中患者の死亡率が低い なぜなのか?


Impact of Language Barriers on Stroke Care and Outcomes.
2015  2月  カナダ

急性期脳卒中への治療方針は患者とのコミュニケーションに依存するところが少なくない。

そこで、言語障壁(互いの主用言語を理解できない)がある場合の脳卒中患者の予後について調べてみたそうな。


脳卒中患者12787人の医療記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・1506件のケースで言語障壁があった。

・7日内死亡率は、言語障壁がある場合は 7.0%、無い場合に 9.2%だった。

・しかし、言語障壁患者は退院時の障害がやや重い傾向にあった。

・院内合併症の率には差がなく、治療の質は言語障壁患者で良好だった。


言語障壁のある脳卒中患者はなぜか死亡率が低かった。他の要因を考慮に入れてなお、これらの差は変わらなかった、


というおはなし。
言語障壁

感想:

うまくコミュニケーションとって うっかりお医者さんをやる気にさせてしまうと tPAを打たれてしまう。その結果 出血ドバッで死亡、となる可能性も高まる。たまたまうまくいった患者は障害も軽く退院できる。

そういうことだと思う。

2015年1月14日

発症後7日以内に亡くなってしまう患者の特徴


A study of seven day mortality in acute ischemic stroke in a teaching hospital in chitwan.
2014  1月  ネパール

脳卒中の発症後7日時点での患者死亡率を調べてみたそうな。


ネパールの大学病院に入院した急性期脳梗塞患者100人について調査したところ、


次のことがわかった。

・発症後7日目までに13%の患者が亡くなった。

・7日時点での死亡率は、入院時の重症度、心房細動、高血圧と関連があり、

・年齢、性別、喫煙、糖尿、冠動脈疾患、脂質異常などとの関連は無かった。

・特に、入院時の神経症状の重症度が早期死亡率と最も強く関連していた。


急性脳梗塞患者の13%が7日以内に死亡した。これはほぼ入院時の重症度で決まる、


というおはなし。



感想:

1ヶ月死亡率はよく目にするけど、7日ははじめてかな。
死亡率もっと高いと思ってた。意外にみんなタフ。

ネパールってとこにも注目した。先進国の日本なら13%を上回ることはないハズ。


2014年10月14日

アジア人 脳卒中患者の死亡率、生存率がわかった


Survival rate and risk factors of mortality among first-ever stroke patients.
2014  7月  中国

脳卒中患者の死亡率、生存率を調べてみたそうな。


2009年浙江省の7万8千人あまりの初回脳卒中患者データを解析した結果、


次のことがわかった。

・内訳は、脳梗塞61.7%、脳内出血30.4%、くも膜下出血2.3% だった。

・調査期間中に亡くなった患者(3万3千人)のうち81.6%は脳卒中が原因だった。

・発症したその日に亡くなった者の割合は7.8%、

・28日以内に亡くなった者の割合は21.0%だった。

・生存率は、1年後72.0%、2年後68.9%、3年後66.3%、4年後64.3%だった。

・病種別の4年後生存率は、脳梗塞80.1%、脳内出血50.1%、くも膜下出血71.9%だった。

・年齢、性別、教育歴、病院の質、高血圧、脳卒中の種類が予後に影響した。


脳卒中患者は急性期も亜急性期も死亡リスクが高かった、


というおはなし。

浙江省浙江省


感想:

同じアジア人だから参考になる。

くも膜下出血ってもっと生存率低い印象があったけど、急性期が危ないだけなんだな。

2014年7月22日

イラク人も脳卒中パターンが同じなんだなぁ


Risk factors and 30-day case fatality of first-ever stroke in Basrah, Iraq.
2014  5月  イラク

脳卒中の主な要因と致命率を調べてみたそうな。


2008年、バスラの病院での脳卒中患者225人について、入院後30日間フォローし 脳卒中のもとになった要因と死亡率を調査した。


次のようになった。

・平均年令は64、56%が男性だった。

・脳梗塞が84%、脳内出血が16%、クモ膜下出血が0.4%だった。

・主なリスク要因は、高血圧症66%、家族歴32%、虚血性心疾患29%、喫煙28%、糖尿病28%、TIA、心房細動、心不全の順だった。

・30日間の致命率は23%だった。


脳卒中には脳梗塞が多く、高血圧、家族歴、喫煙、糖尿病などが主なリスク要因だった。致命率も西洋諸国と大差はなかった、


というおはなし。




感想:

数字だけ見ると 近所のことと区別がつかない。

2014年7月5日

クモ膜下出血の死亡率の高い病院の特徴


Hospital Case Volume is Associated With Mortality in Patients Hospitalized With Subarachnoid Hemorrhage.
2014  6月  アメリカ

クモ膜下出血患者の院内死亡率と、病院の症例数との関連を調べてみたそうな。


2003-2012の脳卒中登録データベースを使って、病院ごとのクモ膜下出血患者の年間症例件数と病院内死亡率との関連を解析した結果、


次のことがわかった。

・685施設、31973人のクモ膜下出血患者データを対象とした。

・1病院あたりの年間クモ膜下出血症例件数の中央値は8.5人だった。

・院内死亡率の平均は25.7%で、扱う症例が増えるほど死亡率は低かった。

・症例数がもっとも少ない病院にくらべ、もっとも多い病院では死亡率が約2割低かった。

・症例数と入院日数にも関連があったが、予後の良さとは関連はなかった。


クモ膜下出血患者をたくさん経験している病院ほど死亡率が低かった、


というおはなし。



感想:

この差が大きいのか小さいのかわからない。

頼りにされる病院ほど難しい患者が多くきて逆に死亡率が高くなりそうではある。

患者や病院の特徴によらない、とあるから 術者の経験に依るところが非常に大きいのかもしれない。

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