元2021 4月 スイス
急性脳梗塞へのゴールドスタンダード治療であるtPAや血栓除去術は、高齢者では合併症のリスクが高いために行われないことがおおい。
そのため安全で効果的な予防法や治療法が求められている。
魚油由来のオメガ3脂肪酸であるEPAやDHAの脳卒中予防効果については一貫した結論が得られていない。
さいきん、植物由来のオメガ3脂肪酸であるαリノレン酸の脳卒中予防効果が注目されている。
そこで、長期のαリノレン酸摂取が脳卒中の転帰に与える影響について動物実験でくわしくしらべてみたそうな。
エサに亜麻仁油(高αリノレン酸群)またはココアバター(低αリノレン酸の対照群)を混ぜ、12ヶ月間飼育されたネズミを脳虚血にして、
梗塞サイズ、機能、組織を評価 比較した。
次のようになった。
・梗塞サイズと神経機能障害は高αリノレン酸群で有意に小さかった。・梗塞サイズの減少に伴い、高αリノレン酸群では血液脳関門の健全性が維持され、・マクロファージやミクログリアの活動は抑制された。・高αリノレン酸群では血液脳関門を分解して かつ神経毒性を示す酵素MMP-3およびMMP-9の発現が減少していた。
植物由来のαリノレン酸の長期摂取により、脳梗塞によるダメージが著しく緩和された。αリノレン酸サプリメントが治療に役立つかも、、、
というおはなし。
感想:
スーパーで亜麻仁油を見かけるようになったし、さいきんボトルで3本もらった。