元2021 6月 イギリス
定期的な運動は心房細動の予防に効果があるとする報告がある。
たとえば週に500METsを超える運動は心房細動リスクの低下と関連があり、心肺機能が1METs 増加すると心房細動の再発が9%低下するという。
しかし運動処方にもとずく心臓リハビリテーションの心房細動への長期の影響については、エビデンスが限られているので、大規模なオンラインデータベースをもちいてくわしくしらべてみたそうな。
心房細動患者1366422人のうち、運動ベースの心臓リハビリテーションを受けた11947人と、年齢 性別 人種 併存疾患等のマッチする対照群11947人を抽出して、18ヶ月間の総死亡、再入院、脳卒中の発生を比較した。
次のことがわかった。
・運動処方により総死亡リスクが68%低下、再入院リスクは44%低下、脳卒中リスクは16%低下した。・心不全の発症については影響はなかった。・これら関連は、性別、年齢、合併症、心房細動の種類によらなかった。