元2021 5月 アメリカ
一般人の脳動脈瘤の有病率は3.6-6.0%と推定されている。
そして動脈瘤破裂によるくも膜下出血の発生率は10万人あたり5-20人と非常に低い。
しかし くも膜下出血の死亡率が非常に高いことから、未破裂瘤の予防的治療が検討される場合もある。これは安全で費用対効果が高いことが重要である。
そこで、再入院率が未破裂瘤治療の安全性と費用対効果を反映するとして、くわしくしらべてみたそうな。
アメリカ全体の再入院データベースの2014年の未破裂脳動脈瘤の治療記録を対象とした。
開頭手術(クリッピング、母血管閉塞、ラッピング、テーピング)と
血管内手術(コイリング、ステントアシストコイリング、バルーンアシストコイリング、フローダイバージョン、液体塞栓)、
での30日再入院率を解析した。
次のことがわかった。
・開頭手術3533例と血管内治療3982例を対象とした。・30日再入院率は、開頭手術群8.37%、血管内治療群4.87%だった。・入院期間は開頭手術群が長かった。・両群で併存疾患の有病率に有意な差はなかった。
未破裂脳動脈瘤の治療について、開頭手術は血管内治療とくらべて再入院の可能性が高く、入院期間が長かった、
というおはなし。
感想:
素人目にはクリップよりもコイルのほうが良いこと尽くめに見える。
けど最新情報を総合する↓と、コイルの類はぜんぜん優れていない。クリップもだけど。