元2021 8月 インド
・農作業を終えた75歳の男性が帰宅後に意識を失った。・診察の結果、発熱、運動障害、がみられた。・彼は2ヶ月前にアストラゼネカのワクチン接種を受けていた。・しかし新型コロナウイルスのPCR検査は陽性だった。・MRIと血液および髄液の検査からCOVID脳炎と診断された。・投薬治療をおこない、26日目にMRIを再撮影したところ、顕著な脳の萎縮を認めた。・その後1ヶ月で介助つきで歩ける程度に回復したものの、無気力、無言状態がつづいた。・60日目に3度めのMRIを撮影した。・一連のMRI画像から脳萎縮スピードを評価したところ、60日間で 前脳が11.5%(117ml)減少していた。・前脳体積1%の減少は6.8年ぶんの加齢に相当することから、こんかいは60日間で78年ぶんの加齢が進んだことになる。・さらに小脳にも6.2%(7.7ml)の萎縮が認められた。
COVID-19による脳炎で顕著な脳萎縮が起きていた。ワクチン接種では感染による合併症を防ぐことができないのかも知れない、
というおはなし。
感想:
75歳のほんのふた月間で78年ぶん脳が老化したわけだから、あわせて150歳以上の脳体験をしていることになるのかな。ひとごとではないけど。