元2021 8月 中国
くも膜下出血の発生率は年間10万人あたり4.2-22.7人で、60歳代にピークがあり、85%は動脈瘤の破裂による。
女性、喫煙、高血圧、がおもなリスク因子として知られている。
肥満度BMIとくも膜下出血との関連については、必ずしも一致した結論が得られていない。
そこで、脳動脈瘤を持つ集団に限定して、BMIとくも膜下出血との関連をくわしくしらべてみたそうな。
中国の21の医療施設での嚢状脳動脈瘤4632個を有する3965人の記録を解析した。
患者は未破裂群(n=1977)と破裂群(n=1988)に分けられた。
次のことがわかった。
・正常なBMI(18.5~24.0)の患者と比較して、過体重BMI(24.0~28.0)の患者および肥満BMI(≧28.0)の患者では、くも膜下出血のリスクが有意に低かった。・低BMI(18.0未満)はくも膜下出血と関連しなかった。・男性では、過体重BMIと肥満BMIの両方がくも膜下出血リスクの低下と関連していたが、女性ではこれらの関連は見られなかった。・これらの関連は50歳以上で顕著であり、50歳未満では有意ではなかった。
