元2021 7月 インド
抗血小板薬は、脳梗塞や一過性脳虚血発作の治療によく用いられる。
抗血小板療法を受けている患者が口腔内の小規模な手術を受けなければならない場合、投薬の中断か継続かの選択が求められる。
これまでの研究では投薬を中止しなくても 概ね大丈夫そうではあるものの、念の為くわしくしらべてみたそうな。
抗血小板薬を使用していて、抜歯が予定されている患者100名について、
事前に耳たぶを傷つけて出血が止まるまでの時間(デューク法による出血時間)を計測した。これが2-5分の正常値を示す者のみを対象とした。
局所麻酔下で抜歯手術をおこない、その後48時間まで出血の有無をフォローした。
次のようになった。
・78人は抗血小板薬の単剤、22人は併剤の使用者だった。・単剤使用者のうち、11時間後に出血していたのは16人(20.5%)で、24時間以降は出血者は認められなかった。・併剤使用者のうち、11時間後の出血者は10人(45.5%)で、24時間後は1人(4.5%)、48時間後には0人だった。