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2021年9月16日

Stroke誌:脳内出血後の長期のおもな死因

2021  9月  ノルウェー


脳内出血後の長期の生存率にかんするデータは乏しいので、

過去20年間の脳内出血患者の5年死亡率の傾向をくわしくしらべてみたそうな。



ノルウェー・トロムソ住民で、1994-2013年の初回脳内出血患者219人と、年齢 性別のマッチする一般人1095人を比較した。

30日以上生存した患者の5年死亡率とリスク因子を推定した。



次のようになった。

・各患者の約5年のフォロー期間中の死亡率は、脳内出血群が一般人の1.62倍だった。

・死亡原因の第一位は心血管疾患(脳卒中や心筋梗塞)であり、22.9% vs. 9.0%で脳内出血群に多かった。

・喫煙により両群の死亡率は1.59倍になった。

・発症時の抗凝固薬の使用で死亡率が2.09倍だった。

・出血位置による死亡率の差はなかった。

・5年死亡率はこの20年間で変化はなかった。


脳内出血群の生存率はあきらかに一般人よりも低く、心血管疾患による死亡割合が2倍に及ぶためと考えられた。喫煙、抗凝固薬の使用が死亡率増加と関連していた、


というおはなし。

脳内出血生存率トレンド

感想:

いっぱんに、脳内出血患者の約半数はサラサラ薬使用者で、脳梗塞も起こしやすい素地があるから、心血管疾患死がおおいのはなっとく。





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