元2021 8月 アメリカ
COVID-19の研究では、脳卒中の既往がある患者では院内死亡率が高いという報告がある。
これは脳卒中のプロセスが炎症反応や免疫抑制を亢進することが一因と考えられる。
そこで、脳卒中の既往のあるCOVID-19患者での脳卒中罹患率、死亡率についてくわしくしらべてみたそうな。
2020年12月30日までのCOVID-19症例369563件を対象とした。
次のことがわかった。
・COVID-19患者のうち、6.09%に過去10年間の脳卒中(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血)の既往歴があった。・脳卒中の既往のある群は、COVID-19診断ののち90日以内の入院、重症化、死亡のリスクが高かった。・脳卒中の既往があると、COVID-19後に再び脳卒中になるリスクが高かった。
脳卒中はCOVID-19の合併症としても知られているが、脳卒中の既往歴がある場合、その再発頻度が高い。さらに死亡率も高い、
というおはなし。
感想:
脳卒中を一回やると、長期の免疫抑制と血管内炎症が続いてしまうためではないか、、、って言ってる。
