元2021 9月 中国
脳梗塞で血栓溶解療法を受けた患者のうち、脳出血を起こす割合は0.4-10.3%で、年齢、治療までの時間、血糖値、梗塞の有無によりことなる。
血栓溶解療法を受けていない患者での脳出血についてはよくわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。
血栓溶解療法を受けなかった脳梗塞患者9484人の記録を対象にした。
次のことがわかった。
・69人、0.73%が症候性の脳出血を発症した。・関連する因子として、心房細動、がん、入院時の神経症状の重さ、が挙げられた。・脳出血を発症した患者は3ヶ月後の転帰が不良で、12ヶ月後の死亡可能性が高かった。
血栓溶解療法を受けていない脳梗塞患者のうち脳出血は0.73%に発生した、
というおはなし。
感想:
心房細動がリスク因子の理由は、抗凝固薬の使用可能性が高いからというよりは、心原性の塞栓は組織の壊死が速く進むために血管がすぐにボロボロになり出血性変化がおきやすいからではないか、って言ってる。