元2021 10月 アメリカ
急性脳梗塞を発症する高齢者のおおくは、入院前にすでにアスピリンを服用している。
しかし、アスピリンによる予防が奏功しなかった患者にたいする管理方針は明確になっていないので、くわしくしらべてみたそうな。
米国心臓協会のGet With The Guidelines Stroke Registryのデータを用いた。
脳卒中まえにアスピリンを服用していて脳梗塞になり、2012-2017年に1734病院から退院した患者の、退院時の抗血小板薬使用状況を確認した。
次のことがわかった。
・脳梗塞患者261634人のうち100016人(38.2%)が脳卒中まえにアスピリン単剤を服用していた。・彼らのうち、退院時にもアスピリン単剤を継続していた患者は44.4%だった。・次におおいのは抗血小板薬の2剤投与24.6%で、次いでクロピドグレル単剤17.8%だった。・残りの13.2%の患者はアスピリンとワルファリンや非ビタミンK拮抗タイプの抗凝固薬との併用や抗血栓療法の中止の2.9%だった。
アスピリンによる予防療法中に脳梗塞を起こした患者の半数近くは、退院後もひきつづきアスピリン単剤を服用し、残りの半数は他の抗血栓薬との組み合わせが処方されていた、
というおはなし。
感想:
アスピリン単剤で予防してもダメだったから、すくなくとも継続またはもっと強い薬をペアにしてあげよう、って発想なのか。
アスピリンの脳梗塞一次予防効果はない↓ってことがまだガイドラインに反映されていないようだ。
今月15日にまさにこのテーマが話題になっていた↓ので関心をもった。
ABCニュース日本語動画(←リンク)
そして頼みの綱の二次予防効果はトリックにすぎない↓。