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2021年11月20日

便失禁の脳卒中患者の割合と特徴

2021  11月  スペイン


便失禁は固体または液体状の糞便(feces)を不随意に漏らすことを指す。

便失禁はいっぱんに広く見られる疾患であるが、患者が症状を訴えたがらないため有病率は過小評価されている。

これまで脳卒中後の便失禁は10-40%と見積もられてきたが、評価方法のおおくはバーセルインデックスに基づくものであった。

今回、便失禁評価により適していると考えられるウェクスナー(Wexner)スコアをもちいて、その有病率をくわしくしらべてみたそうな。



もともと便失禁や身体障害のない脳卒中患者について、72時間後、90日後の便失禁をアンケートした。



次のようになった。

・患者359人が対象になった。

・便失禁は脳卒中後72時間で6.4%に、90日で1.9%に認められた。

・便失禁は脳梗塞よりも脳出血で頻度が高く(18 vs. 5%)、重症の脳卒中でおおかった。

・年齢、性別、血管リスク因子、併存疾患、損傷脳半球での差は認められなかった。

・神経症状の重さNIHSSが12以上の場合、便失禁リスクは17倍になった。


脳卒中患者の便失禁の発生率は、これまで考えられていたよりも低かった。重症になりがちな脳出血患者でおおく見られた、


というおはなし。
便失禁とNIHSS



感想:

かなりまえにビートたけしが、人間50歳をすぎるとうんこを漏らすようになる、と言って笑いをとっていた。

ほんとうだった。

さいきんになって、まだ我慢できる、まだ大丈夫、と思っているうちに出てきてしまってパンツを汚すことが何度か起きた。

次に入院したら便失禁を避けられる自信がない。





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