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2021年12月12日

少量の飲酒習慣は脳の回復に良かった

2021  11月  アメリカ


アルコールの摂取が、その量によって脳梗塞の発症率や転帰に異なる影響を及ぼすとする報告が増えている。

そこで、脳虚血前後での脳の血管新生に着目してアルコールの影響を動物実験してみたそうな。



1日のアルコール摂取量ごとにマウスを次の2群にわけた。

低アルコール群 0.7g/kg
高アルコール群 2.8g/kg

血管新生におおきく関わる因子である

血管内皮成長因子A(VEGF-A)、
血管内皮成長因子受容体2(VEGFR2)、

を脳虚血の前後で比較した。



次のようになった。

・脳虚血前、8週間の低用量のアルコール摂取群では、脳皮質の血管密度と血管枝が有意に増加し、VEGF-AとVEGFR2が増加した。

・さらに虚血から再灌流72時間後の低アルコール群では梗塞周囲の脳皮質の血管密度、血管分枝、VEGF-AおよびVEGFR2が有意に増加した。

・低用量のアルコール摂取は、脳虚血前後での脳血流には影響しなかったが、再灌流後の充血度(hyperemia)をあきらかに増大させた。

・いっぽう、高用量のアルコール摂取は血管新生を軽度に抑制した。


長期間の少量のアルコール摂取は、脳の血管新生能力を高め、脳虚血後の血管新生を促す、


というおはなし。
低用量アルコールと血管新生


感想:

0.7g/kgのエタノールは、500ml缶ビール1本くらい。これを励みに飲みたいひとは飲めばいい。

おれは飲まない。


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