元2021 12月 アメリカ
脳卒中やTIAのあとの再発予防には禁煙が重要である。
この20年間に2つの効果的な禁煙補助薬バレニクリン(varenicline)とブプロピオン(bupropion)が認可された。
これらは、従来型のカウンセリングやニコチン置換療法よりも禁煙効果が高いことが臨床試験であきらかになっている。
しかし脳卒中経験者の禁煙率は過去20年間低下していないので、禁煙補助薬の活用状況をくわしくしらべてみたそうな。
ニューヨークの5つの医療機関での2013-2016年の処方記録を用いて、
脳卒中発症時に喫煙していた患者の、退院後12ヶ月間のバレニクリンまたはブプロピオンの処方の有無を確認した。
次のことがわかった。
・脳梗塞またはTIA発症時に喫煙者であった3153人を対象とした。・これらのうち3.1%が6ヶ月時点で、4.7%が12ヶ月時点で禁煙補助薬を処方されていた。・再発予防薬であるスタチンについては、67.5%が6ヶ月時点で、74.6%が12ヶ月時点で処方されていた。
脳梗塞やTIA発症時に喫煙していた者のうち、12ヶ月以内に禁煙補助薬の処方を受けていたのは5%未満に過ぎなかった、
というおはなし。
感想:
ニコチン置換薬のニコレットしかしらなかった。さいきんは良い薬があるんだな。