元2022 2月 日本
キャノーラ油(菜種油)やコーン油は調理や食品加工に大量に消費されるが、これらを与えた高血圧ラットの生存期間が非常に短くなることが報告されている。
このメカニズムはまだわかっていないが、高血圧の悪化、抗酸化酵素の減少、腎臓の障害、血小板の減少、が観察されている。
そこで、キャノーラ油の有害事象に性差があるものか、くわしくしらべてみたそうな。
高血圧で脳卒中になりやすいラットに、キャノーラ油または大豆油を10%含む飼料を与えてその生存期間を比較した。
次のようになった。
・死後ほとんどのラットには脳出血が確認できた。・キャノーラ油群のオスの生存期間は、大豆油群のオスよりも有意に短かった。・メスの生存期間はキャノーラ油の影響を受けなかった。・キャノーラ油群のオスは血圧上昇、血小板減少、インスリン抵抗性を示したが、メスにはそのような変化はなかった。・キャノーラ油群では、オスメスともにテストステロン(男性ホルモン)が有意に低下したが、オスではアルドステロン(ナトリウムや水分を調節するホルモン)の顕著な増加をともなっていた。
キャノーラ油の毒性にはあきらかな性差があった。オスでのみアルドステロンが増加し、血圧上昇や血小板減少、インスリン抵抗性などを招き生存期間があきらかに短かった、
というおはなし。
感想:
キャノーラ油がやばそうなわりにスーパーにはキャノーラ油ばかり。
事実を知って、大好きなかきあげの美味しさが半減したよ。