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2022年5月1日

Stroke誌:脳卒中後の知覚障害の研究

2022  3月  イギリス


知覚とは、聴覚、嗅覚、体性感覚、味覚、触覚、視覚などの感覚系からの情報を理解し整理する能力をさす。

脳卒中患者の74%は知覚障害を経験すると報告されているが、おおくの研究は特定の感覚領域のみを扱い断片的である。

そこで、脳卒中後の知覚障害に関するエビデンスをまとめ、問題点をあきらかにするべくレビューをこころみたそうな。



脳卒中経験者の知覚障害とリハビリ介入に関する研究を厳選し、

データをナラティブに統合した。



次のようになった。

・成人888人とこども5人を含む80の研究を対象とした。

・主として42.5%が視覚に、35.0%が体性感覚(例:ブッシャー症候群)にフォーカスしており、

・45.0%はケースレポートで、27.5%がランダム化比較試験だった。

・介入の83.9%はリハビリテーションアプローチで、6.5%は薬理学的アプローチ、7.5%は非侵襲的脳刺激によるものだった。

・日常生活への改善効果を評価できているものはなかった。

・また、小児集団への研究もほとんどなかった。

・聴覚、味覚、触覚、嗅覚の障害についての研究もすくなかった。


脳卒中後の知覚障害の研究はおもに視覚と体性感覚にフォーカスしたもので、聴覚、味覚、触覚、嗅覚についての研究や、小児、介入についての研究がすくなかった、


というおはなし。
脳卒中後の知覚障害の図


感想:

じぶんは左側の温度感覚や触覚がすごく鈍い。こればっかりは治る気配がない。

視力の激落ちは多少の回復と眼鏡補正ですっかり慣れた。

特有の「疲労」問題も知覚障害の一側面だと感じる。




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